長寿の秘訣

今月、６日に１１６歳の誕生日を迎えたという。
もちろんインタビューで訊かれることは，長生きの秘訣。
スザンナさんは十分な睡眠と「愛と活力に囲まれた生活を心がけている」
と語ったという。
もちろん、酒タバコはやらないという。
これまで歴史上で証明される世界で一番長生きした人は、
１９９７年に１２２歳で亡くなったフランス人女性のジャンヌ・カルマンさんだが、
この人は，酒もタバコもやるというなかなかの強者(つわもの)だった。

徳川家康の謀臣に天海僧正という人物がいる。
この人物，正確な記録ではないが１２５歳まで生きたとされる。
そこで家康が長寿の秘訣を聞いたところ，
「粗食、少食、ときどき下風」と言ったという。
粗食、少食はわかるが、この「下風」というのは，「おなら」のこと。
これを思いっきりすることが、長寿の秘訣だという。

"週刊誌の鬼"という異名を取った扇谷正造は、自己の銘として，
「一怒一老、一笑一少」を挙げていたという。
これは，「怒りを示せば老いるに近く、笑いは人を少(わか)くする」
という意味で使われていた。笑いが長寿の秘訣というところだろうか。

おしなべていえば，少食と睡眠、そして笑いが秘訣ということになる。
長寿であることも大切だが，
評論家の大宅壮一の言葉に，
「美しく死ぬことは易しい。美しく老いることは難しい」とある